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“人が辞める会社”と“人が育つ会社”の違いとは?社労士が見た現場のリアル

「せっかく採用しても、すぐに辞めてしまう」
「なかなか人が定着しない」
「育てようとしても、続かない」

人に関する悩みは、どの企業にもつきものです。

でも実際に現場で支援をしていると、“人が辞めやすい会社”と“人が育つ会社”には明確な違いがあると感じます。

この記事では、社会保険労務士として実際に見てきた企業の傾向から、
「何が違いを生み出すのか」「どうすれば“人が育つ職場”をつくれるのか」をお伝えします。

1. 人が辞める会社によくある3つの共通点

まずは、「辞める人が多い会社」に共通するポイントを見てみましょう。

  • ① あいまいなルールと曖昧な指示
     就業規則が古い・存在していても周知されていない。
     指示や評価が人によってバラバラになりやすく、従業員が不安を感じやすい。
  • ② 入社前と入社後のギャップが大きい
     採用時の説明と、実際の業務や雰囲気が違うと感じる人が多い。
     「思っていたのと違った」という理由で早期離職に繋がる。
  • ③ フィードバックがなく、不満が溜まりやすい
     業務の振り返りや成長への声かけが少ない。
     結果、従業員が自分の価値や役割を見出せず、孤立してしまう。

こうした職場では、辞める理由が「給料」や「待遇」だけではなく、
“居場所がない”“やりがいが見えない”といった心理的な要因が大きく影響しています。

2. 人が育つ会社の特徴とは?

一方で、「人が定着し、自然と成長していく会社」には以下のような共通点があります。

  • ① 就業規則やルールが“生きている”
     制度やルールが形式的でなく、日々の運用にちゃんと根づいている。
     従業員もそれを理解し、安心して働ける環境がある。
  • ② 対話とフィードバックの文化がある
     定期的な面談や声かけを通じて、上司と部下のコミュニケーションが活発。
     小さな気づきを拾い、成長を促す姿勢が見られる。
  • ③ 問題が起きる前に“相談”できる土壌がある
     困りごとを抱え込まずに、相談できる風土や仕組みが整っている。

「制度」と「関係性」の両輪がきちんと回っている組織は、
自然と“人が育つ”流れが生まれています。

3. 社労士ができる“人が辞めない会社づくり”の支援

社労士の仕事は、単なる手続き業務だけではありません。

人が辞めない会社=人が育つ会社に向けて、以下のような支援をしています:

  • ✔ 就業規則の見直し・運用の仕組み化
  • ✔ トラブル予防のための制度設計(休職・退職ルールなど)
  • ✔ 定期的な面談・労務相談の仕組みづくり
  • ✔ ハラスメント防止や定着支援研修のサポート

また、日常的にチャットやLINEなどで相談対応をしていくことで、
“問題になる前に芽を摘む”ような関わりも行っています。

4. 離職率が下がると、経営がラクになる

人がすぐ辞めてしまうと、

  • 採用コスト・教育時間のロス
  • 既存メンバーの負担増
  • 職場の雰囲気が悪化

…など、経営にも大きなダメージが出ます。

逆に、社員が長く安心して働けるようになると、

  • 採用コストの削減
  • ノウハウが蓄積しやすくなる
  • 「人に振り回されない経営」が可能になる

つまり、“人が育つ会社”は、経営者自身が未来に集中できる会社でもあるのです。

5. 「変わりたい」と思ったときがタイミング

社労士として多くの企業を見てきましたが、変わる会社の共通点は、

「このままじゃいけないかも」と感じたタイミングで、動き出していること。

すでに「人が辞めやすい」と感じているなら、それは変化のきっかけ。
制度や仕組み、人との関わり方を見直すチャンスです。

“育つ職場”を一緒につくっていきたいと考えている方は、
まずは気軽にご相談ください。

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※この記事は2025年4月時点の法令・実務知識に基づいて執筆しています。

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